同じストラトと思えない?

Strat Pack: Live in Concert [DVD] [Import]

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ご存知フェンダー社の名器「ストラトキャスター」の発売50周年を記念してロンドンにて行われたスペシャル・コンサートの模様を収めたもの。
弾き手によって同じ楽器とは思えない程の差が出るとな。
そうですよねぇ。
同じ曲のパートを、全く同じ楽器を、同じセッテイングで弾いても、全て同じになんてならない。
それこそが楽器弾きの素晴らしい所。
コンピューターベースの音楽で一番便利だけど嫌な所もそこだ。
ループにはループの良さがあるけれど、楽器が弾けるならフレーズをコピーしたりせずに1曲弾ききる事だ。

でも本当にストラトって良く考えられた楽器です。
楽器と言うかマシンだね。レスポールなんかとは対局だ。
それが1954年には出来上がっていて、現在も脈々と作り続けられている事のものすごさ。
1948年に初めてソリッド・ボディのエレクトリック・ギターとして世に出たテレキャスター
そのテレキャスターからプレシジョン・ベースを経てボディ・デザインを絞り込み完成したこの楽器。
その変化の過程でこの独特のトーンが生み出されてきた訳ですが。
テレキャスターはより剛性が高くタイトだけれど、こいつはトレモロやスプリングの取り付け、コントロールやPUの増設で木の繊維を断ち切るルーティングが多いせいで、より剛性の低いルーズな構造に成っている。
ボディの違いがサウンド・キャラクターの違いに直結している訳です。
う〜ん、やっぱすげぇなレオ・フェンダー氏。
なんか天才的な造形だと思うんだが、どうでしょう?美しくありませんか?
ちなみに50〜60年代のフェンダー社のカタログや、広告などコレクトしている人もいるが、どれもグッド・デザインで額縁に入れておきたくなる感じ。
昔見つけた62年のストラト
買っときゃ良かったが、金ならなかった。僕もそんな1人。