アルツハイマー

根源治療に光が見えてきたとか。


アルツハイマー病の原因と考えられているたんぱく質が出来るのを止め、根本的な病気の治療に役立つ可能性のある化学物質を京都薬科大、東京大、理化学研究所の共同研究グループが作り出すことに成功した。マウスでの実験で有効性が確認され、治療薬への実用化が期待出来るという。28日から大阪市で始まる日本薬学会で発表する。
 ◇京都薬科大など化合物開発
 京都薬大の木曽良明教授(薬品化学)が中心になって開発した。同病の発症については、人体の細胞膜にあるアミロイド前駆体たんぱく(APP)という長い鎖状のたんぱく質を、2種類のたんぱく質分解酵素が切断、その結果、出来上がったアミロイドβペプチド(Aβペプチド)という短いたんぱく質が脳内に大量に蓄積して起きるとの説が有力。
 木曽教授らはこの説に基づき、分解酵素に入り込んでAPPを切れなくする化合物KMI?429を合成した。この化合物を、同病になりやすい遺伝子を発現させたマウスの脳の海馬に注射すると、Aβペプチドの産生量が約6割に減った。産生減少で既に蓄積しているAβペプチドの排出も進み、病気の進行抑止や治療にも有効という。
 この化合物は比較的小さな分子だが、人の血管への注射や内服薬として使うには、更に小型化するなど多くの改良と安全性の確認などが必要だ。しかし木曽教授は「現時点でもマウスの個体で治療効果が確認された低分子化合物はKMI?429が世界初。治療薬の完成を急ぎたい」と話している。


実用化出来るなら素晴らしい事です。
僕の周りでも家族がアルツハイマー認知症になり、苦しんでいる人がいる。
奥さんは旦那さんの事を分からない様子なんですが、出来るだけの事をしてやりたいとがんばっている。

治療が可能になれば、苦労のしがいもあるというものでしょう。
一日も早い朗報が届けばいいんですが。