帰ってきた鉄腕アトム

elekingogo2005-05-26

浦沢 直樹の作品は僕も好きで読む事があります。
僕より家のかみさんが好きで各シリーズ軒並み買ってきたりしているので、まぁつられて読んでいると言うか。
「YAWARA」あたりの楽しー娯楽作の時期から少しずつ変遷を経て、このところはすこし怖い感じの作品を出してますが、どれも面白いですね。
そんな浦沢氏は最近ビックコミックスペシャルからこの漫画「プルートゥ」を書いてます。


で、この「PLUTO」は、おなじみ「鉄腕アトム」のなかの1エピソード「地上最大のロボット」が原作です。
我が家ではこのコミックは豪華版を購入しているので、最初の第一巻にはその原作(手塚治虫のバージョン)もついてました。
原作の方から読み返すと、「昔読んだ事あった!」などと思い出しながら、手塚ワールドに魅せられつつ、愛憎入り交じる人間模様(ロボット模様?)に感嘆しておりました。
手塚氏曰く
「この作品はアトムの中でも一番人気のあったものです。プルートゥと他のロボット達との決闘は、大勢の読者が熱狂して読んでくれました。ところがぼくは、プルートゥを根っからの悪役にしきれなかったので、プルートゥが壊れたとき抗議の手紙をどっさりもらいましたっけ。ーそう、ちょうどアトムのテレビが評判を呼び、ぼくも仕事が一番楽しかった頃の作品です。」
とのコメントを冒頭で書かれている。
たしかに子供じゃなく、大人も充分に楽しめる、なかなか味わい深い作品だ。

その手塚ワールドに独特の視点で(この人の書き方いっつも映画っぽいなぁと思う)浦沢テイストを加えつつリメイクに果敢に挑戦している。
まだ読んでない人の為に内容は記しませんが、絵の感じも「あぁ、もし未来にアトムが、お茶の水博士が居るならこんな感じかも。」な、原作とは全く違ったモノなので、内容を覚えている人も別の楽しみ方が出来そうな作品です。
そして、ストーリーはロボット刑事”ゲジヒト”の視点を軸に語られていきます。

あ、豪華版はB5版で読みやすいのがナイスです。

PLUTO 1 (1) 【豪華版】 ビッグコミックススペシャル

PLUTO 1 (1) 【豪華版】 ビッグコミックススペシャル