スイート・ソウル・ミュージック

独立レーベルが数多ひしめく中で、ハイ・レコードの看板スターとして「レッツ・スティ・トゥゲザー」の大ヒットをとばした事で有名です。映画「パルプ・フィクション」の中にも使われていたのでそれで知っている方も多いのではないでしょうか。
サントスぢゃないよ。

そうゆう僕はもともと黒い人たちはそれほど聴いていたという事も無く、60年代有名どころ、モータウンやスタックス系をつらつらと聞き流してたわけでして、特に70年台のソウルに関しては甘ったるい感じがしてあまり聴いた事が無かったんですが、これが食わず嫌いってやつで。
いいじゃないですか!セクシーな歌い方、ゆるまった演奏(でも切れがあるってなんじゃそら)、独特の官能がありますな。まぁ、ソウル・ミュージック自体がその後のディスコ・ブームもあってメジャー主導というか独立系レーベルなんてみんな飲み込まれていくんですが、ハイも例外ではないですね。しかしアルは違ったよ。逆戻りだからね、ゴスペルに。牧師の名前を頂いて教会設立したからね。ところが...
2003年「アイ・キャント・ストップ」(なんとブルー・ノートから)でふつーにソウル出しやがった。しかも何か昔とあんま変わんない(爆)。逆にびっくりしたよアル。逆に声太くなったか?

なんかジャケのデザインもいい感じに古まって見えて、こりゃ色使いのせいなのか?なんともいえん親父だねぇ、メンフィス・ソウル恐るべし!!

余談ですが、前にラジオを聞いていたらゲストに「ウルフルズ」のトータス松本氏が出ていて、確かソロ出してた時だったと思ったが、アルが「レッツ・スティ・トゥゲザー」を録音したスタジオに行った時の話をしてました。「アルはいつもこのマイクで録音していた」とか当時のセッテイングがそのまんま残っていたりした事、「レッツ・〜」の録音の際、何度やっても歌い回しにOKが出なくって彼が外に出て一人泣いていた事等々...。トータスも好きそうだ。思い出すとあのゆるいブラスやベースの音が頭ん中に鳴り始めます。