真っ黒


最初に聴いた彼らのアルバム「ビーチ・パーティ」。まるで今時っぽくない音の悪さと暑苦しさ、最初から、最後までファンキーさと感情論で押し通す強引さにやられました。これはインディーでの2枚目にあたります。

遡って当時買えた少し古いシングルやなんかも聴いてみましたが、演奏そのものは荒削りでもすでにこのバンドの印象は出来上がっていたので、「あぁ、やりたい事がハッキリしてるんだ。」と感じました。ここんちはボーカルのキャラもリズムもいいけどやっぱギターかな。主に聴くのは。バンドのサウンドキャラクターを作ってます。で、意外にセンチメンタルな感じがいいね、やっぱ詩でもコードの展開でもコーラスでもそうだけど、切なさが見えるとグッと心を引き寄せられます。とか言ってる俺がはずかしい。

最初のシングル「夕焼けのメロディ」もいいが、メジャーに行ってから再録した方がよりいいと思う。音もいいしね。正直メジャーでの2枚目までは今ひとつ欲張った感があって、ポピュラリティーを求められてんだなーとは聴いて感じましたが(その分演奏はだいぶプロらしくなったぞ)彼らのほんとの良さはポップになることよりも真っ黒なノリなので、あまりヒットに固執せず自分を信じて30年ぐらい同じような事しててほしいです。これほんと。
でもたまにお金になんなきゃやってる方もやんなるしな、まわりの人も食わせなきゃいけんしね!ミュージシャンの恍惚と不安ですか?
3月には新しいのが出るみたい。ちょっと試聴したけど先の2枚より前のスクービーっぽいぞ。出たら聴いてみたい。

PLUS ONE MORE(初回限定盤)

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ちなみにきのうの車載CDのその他には”STORIES”(古いですね、覚えてる人いますか?「ブラザー・ルイ」です)とか、ウルフルズ(「Let's Go」)が乗ってました。